高知でふるさとインターン

2010年は高知でふるさとインターン

ふるさとインターンシップ・土佐市宇佐プログラム
「太平洋を臨むU.S.Aのまち 地場産業から地域活性を探る!」レポート

プログラム日程

9月13日 高知へ到着、オリエンテーション、ごあいさつ
14日 鰹の加工補助、土佐市長への表敬訪問
15日 鰹節の加工補助、吉永鰹節店の方を中心に交流会
16日 鰹節の加工補助、ホエールウォッチング、土佐市を中心に観光名所散策
17日 鰹節の加工補助
18日 鰹節の加工補助
19日 休日、釣り
20日 発表の準備
21日 鰹節の加工補助、報告会&打ち上げ

9月13日、高知駅で始めての顔合わせ。
参加者の男子学生の出身は、大阪、愛知、栃木と、都市部やその周辺地域。3人のうち2人は四国上陸初めてという「シティボーイズ」っぷりです。初めての高知で、初めて会う人達、初めての仕事にワクワク、ドキドキでインターンがスタートしました。

3人の仕事先は、土佐市宇佐の「吉永鰹節店」さん。昔ながらの生節製法を守りながら、新しい商品の開発にも取り組んでいます。
この日は、仕事先である鰹節店さんの見学と、近くにある「宇佐もんや」さんで、海洋高校の生徒さんが開発した商品などを見せていただきました。

翌日からはいよいよ仕事がスタートです。
彼らの仕事内容は、

  1. 生の鰹を包丁でおろす。
  2. 焼く前の生節を洗って汚れをとる。
  3. 焼いた生節を製品になるように真空パックに入れる作業、真空パックにした商品を箱詰めにする。

この3つの工程を分担して行いました。


鰹節店の商品である「鰹飯の素」のための、鰹の骨抜きなども行いました。


14日、吉永鰹節店で鰹節の商品の試作作りを行う高知工科大の学生との交流の様子。「こんな商品をつくりたいんです」

また、この日は、土佐市役所にて、板原市長への表敬訪問を行いました。
土佐市の人口や産業などの概要や、土佐文旦を使った飲料水「ぶんぶん」の売り出し方についてもよいアイデアがないでしょうか、とお話をいただきました。「ぶんぶん」の売り出し方については、インターンのもう一つの「課題」とさせていただきました!(発表の内容はレポート後半にて!)


土佐市役所にて。ちょっと緊張気味の3人でしたが、市長さんの飾らないお人柄に、少し緊張も溶けた様子。

そして、迎えた3日目は、月に1、2度の仕入れの日。
この日はなんと、12tもの鰹が吉永鰹節店に運び込まれてきました!冷凍された鰹を車から運び込み、冷蔵庫に詰める作業を行いました。さらに、それを冷凍庫から移し、解凍する作業を行いました。
Kくん「真っ白の服が真っ黒になりながら頑張りました
Mくん「今日まで仕事をやってみて少しは仕事の流れがわかってきました。まだまだできないことがたくさんあるので頑張りたいです」

ホエールウォッチング


「鯨は見えなかったけれど、いるかの群れを見て、迫力に言葉を失うくらい感動しました。次回は鯨も見たい!」

土佐市観光

市役所の合田さん、金澤さんの案内で、土佐市を中心に桂浜、坂本龍馬記念館、青龍寺、ホテル ヴィラサントリーニなどの観光をさせていただきました。
京都から来た学生達は、竜馬について知識を深めたり、ヴィラ・サントリーニからの夕日に感動したり、朝青龍関の由来となった青龍寺の石段を走って登ったりと、土佐市と周辺を知る日となりました。「夕日や景色を見にまた来たいです」

また、日曜日には市役所・合田さんの計らいで「フィッシング宇佐」でつり道具を借りて、投げ釣りをして楽しみました。


【釣果】魚の種類等がわからないため、食べられず…でしたが、沢山釣れました!

発表会

さて、インターンももう終わり、21日は市役所での発表会です。

まずは、仕事内容と学びについての発表。
「箱詰めをしてそれが直接消費者の人に渡るから単調な作業ほど怠ってはだめだと感じた」
「鰹ひとつひとつが職人の手で作られており、大変な作業ということがわかった」

続いて、課題についての発表です。
カツオの新商品提案と、土佐市の活性化、土佐文旦の売り出し方について発表してくれました。

カツオを使った新商品については、

  • カツオと海苔を合わせた、ご飯がどんどん食べられる「カツオのり(佃煮)」、
  • お酒の好きな高知人のつまみになるメニューを、と「カツオソーセージ」、
  • パンの生地に酒盗を練りこんだ「酒盗パン」

が挙げられました!

土佐市の活性化方法については3つ提案してくれました。

  1. アウトレットモールの建設
    経済効果が期待できる。また、土佐市の文旦やカツオ等、特産品も販売し、買い物目当てで来た人も、土佐市の良さを知ってもらう。
  2. 浜辺の清掃
    高知は緑が多くて海も広くて、自然が豊かなところだが、浜辺が汚れているところがあり、残念。
    浜辺を清掃することから始めて、徐々に「高知の浜辺いいよ」と言ってもらえるようにしたら、人が来るようになって活性化につながるのではないか。
  3. サブカルチャーを使ったPRに町全体で取り組む
    土佐市の産品のキャラクター化を検討し、新しい顧客層で購買意欲の高い「オタク」をターゲットに、土佐市をPRする。

そして、最後の課題は、土佐市の特産物である、土佐文旦の売り出し方です。ここでは、記念品や贈答用などとして売ったり、売る場所を限定して希少価値を高くする、などの提案をしてくれました。

土佐市長さん、市役所のみなさんも学生達の発表を熱心に聞いてくださり、板原市長からは、「インターンシップ中は、交通の便など、大学のある京都とは全くちがう生活をしていたと思いますが、『これが土佐市にあったらいいのに』と思うものはありますか?」など、活発な意見交換がありました。

学生達のインターンシップを終えての感想は、

Mくん
「地域の人々の愛を肌に感じた。ここには、都会にはない優しさがある。色んな人に出会ってお世話になったが、都会ではそういう地域の人との交流もないので、「第二のふるさと」というのはすごくいいなと感動しました

Kくん
「職場の吉永鰹節店さんが人間味があふれていて、とても温かいところで仕事をしていても楽しかった。今回、自分の視野を広げるために参加したが、就職先を考える際にも、農業漁業という選択肢もありだと思った。これから、高知の良さを伝えて行きたい

Yくん
「大学では『若者と仕事』をテーマに研究しているが、今回で、地域産業の特徴や問題を知ることができた。自分のゼミで地域産業を若者と仕事を絡めてプレゼンして、そういう特徴を知ってもらいたいと思った」

その後、交流会を終え、インターンは無事終了しました。


最終日、吉永鰹節店さんの前で、自分達の作った鰹節と宇佐もんTシャツを手に。

*お世話になった土佐市の皆さま、どうもありがとうございました。

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