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四万十川を活かした新しい自然体験ツアーを創出せよ!グリーンツーリズム・エコツーリズムで地域を盛り上げる!

日時  9月14日〜27日(計14日間)
場所  四万十市西土佐中半



 旅行者ではない視点で地域に入りたい、自分が住む地域とは全く異なる地域に住む人の暮らしに触れてみたいというのがふるさとインターンシップに参加した動機だった。旅行をしても一つの場所に2週間とどまる機会はめったにない。
同時に注意していたこととしては、「お客さん」にならないこと。これは以前、ゼミ旅行で漁村集落に行った際、ゼミの先生が言っていたこと。受け入れ先では、ある程度お世話になるのだが、何かをするのを待っているのはいけない。立場を考えて積極的に行動することを心がけようと思った。



1日目 晴れ
受け入れ先の四万十楽舎に到着し、今回の課題であるエコツアー作りでお世話になるH先生から説明があった。
 夕方、楽舎の前でケーキカフェが開催されていた。これは街からケーキ屋さんが月1回出張してくるもので、地域の方々の楽しみになっている。初日に地域の人と顔を合わせられたことが良かった。H先生に「こわいおじさん」だと聞いていたKさんに自己紹介をすると「こんなとこ来る若者は変わりもんやろ」といって迎えてくれた。なぜかうれしかった。他にも四万十楽舎が小学校だった頃の先生、横浜に住んでいて移住してきた方もいらした。
 

2日目 晴れ
  午前中から補助スタッフとして、カヌーツーリングに参加させてもらった。
カヌーはとても気持ちよく、瀬に入る時、自分のカヌーが加速していく感覚はやみつきになりそうだった。およそ5`を下り、終着地点の口屋内(くちやない)に近づく。広い浅瀬があり視界が開ける。山の稜線と高台の上に校舎が見え、沈下橋がかかる風景がツーリングで最も印象に残った風景だった。
  午後からはカヌー館が主催するサイクリングツアーのモニターツアーに参加。他地域のインターン生も参加。ツアー中、田畑で仕事している人たちが気さくに挨拶や話をしてくれた。反省会でも、人との交流が印象に残ったという意見が出た。都市で生活する時と、ここでの生活では人のかかわり方が異なる。それに早く慣れなければ地域の人と本当の交流ができない。自分がそれに合わせて変化するというよりも、なにかを取り払っていくことなのかもしれないと思う。



6日目 晴れ後雨
  この日も午前中は風呂、トイレ掃除。毎日働いて一宿一飯の恩義を返す仕事をしないといけない。
  夕方からは、藤の川集落まで車で下見に連れて行ってもらう。その後、T君とツアーのテーマについて話し合う。T君は人と森林のかかわり方の変化をテーマにするということ。フェリシモの森がなぜ西土佐村になったのか、植林活動以前の森林の状態がどうだったかが分かれば解説できるようになるのではと話す。僕の担当する集落の解説についても人の暮らしと自然とのかかわり方がテーマになるのではと思う。



7日目 雨 
 
  午前中いつもの掃除に加え、3階の窓ふき。窓に張り付いたクモや雑多な虫を大量に払い落とす。
 掃除を終え昼休み、T君は四万十森林管理局に電話でヒアリング。がんばっている。


8日目 晴れ   
 この日はインターンシップ中の休日だった。楽舎で借りたくちやないマップを片手に口屋内を散策に行く。マップは口屋内小学校のこども達が作ったものらしい。地域の歴史、地元の人が知っている良いポイントが載っていて参考になった。自分の解説でも、もっと地元の人から情報を聞いてネタを仕入れてくる必要を感じる。
 その後、岩間の集落へ向かい、天満宮を見たあと喫茶店へ。集落で話し好きな方を紹介してもらったが、この日はお会いできなかった。
 夜、プログラムを練るが、二つの集落の解説で一貫したテーマを設定することが難しく感じる。



13日目 雨のち曇り
  最終発表会。参加者は全部で9人。色んな方面に呼びかけていただき、H先生に感謝。
 朝雨が降るも、何とか天気は回復。最後の打合せでH先生から、うまく話せなくても、一番言いたいことだけ言えれば良いとアドバイスをいただいた。先生もガイドをするときは「10」用意して「3」を話せれば良いということ。参加者によって話す量、内容は変えられる。
なんとか岩間、藤の川集落について解説はできた。この数日間、説明の構成を変えたり、情報を削ったりし、言いたいことを絞ってきたが、最後まで少しあいまいな部分が残った。しかし、参加者の皆さんが話を聞いてくれてることがわかり、これまでに知ったことを伝えたいと思うことができた。
 ツアー後の反省会では、参加者の方から「ガイドがついて楽しく周れた」「人の暮らしと自然との関係についてわかった」といった意見が聞かれて安心した。


14日目 晴れ
                                        
 6時半起床。近くに住むHさん(横浜から移住してきた方)とツガニ(モクズガ二)の仕掛けを揚げに行く。2つの仕掛けで6匹ほど収穫があった。お土産にとHさん宅の裏山の木から転がってくる栗を3`もいただいた。
 T君と楽舎でノートにお礼を書き残した。この2週間、宿泊させてもらい、まかないをいただき、楽舎のみなさんには本当にお世話になった。これで終わりとせず、今後も関係を続けていくことでお世話になった分をお返しできればと思う。



参加前、インターンシップでは人の流入が少ない地域に入って外部の視点から地域のツーリズムづくりをするというイメージだった。四万十楽舎はそのイメージとは少し違った。インターン生は今年9人来ている。インターン以外にもアルバイト、常連も含んだ宿泊客、大学関係者など常に出入りしている。しかし、地域の中で分離した存在になることなく、近所の人も気軽に立寄るし、滞在者と交流もして、地域の拠点になっている。こういう立ち位置で続けることは実はなかなかできないことではないかと思う。それができる理由のひとつは、元小学校だったことが関係しているのかもしれない。地域の人はここの小学校出身だ。外からの人が出入りする楽舎と地域に住む人が繋がっているような感覚を持つことができるのではないか。そういう楽舎のあり方はとてもいいなと思った。

しかし、楽舎でインターンをする難しい点もあった。常に外から人が来る場所でインターン生が地域にできることが何か?アルバイトやお客としてきた人以上になにかできるかというのは悩みながら取り組んでいた。結局、どういうことができるかはわからないが、今後も何らかの形で四万十楽舎やこの地域と関係を持ち続けることが大事なのだと思った。そして、また戻りたいと思える地域と関わることができてとてもよかった。
その後、H先生から香川大の学生にもサイクリングコースをモニターツアーしてもらったという連絡をいただいた。私たちが関わったコースが実際にお客さんを連れたツアーに活かされればと思う。



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