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高知有数の絶景「大岐海岸」を持つ大岐地区を徹底マーケティング!
海の見える次世代型宿泊施設「海癒」の情報発信の方策考案と、海癒・大岐地区に関わるコミュニティの拡大方策を考える!

日時  
場所  土佐清水市大岐



○「自分で心地よいことをしたらいい」 
「自分で心地よいと思うことをしたらいい」とオーナーの岡田さんは私に話して下さった。自分で心地よいこと。今は、少しわかる。
今は、岡田さんが話して下さった自分で心地よいと思うことをしていたいと心から思う。何をしていてもいろいろなことがあるはずである。 「自分でやっているからたいへんと思わない」というようなことを岡田さんは仕事について話してくれたことがある。「なんとかなるもんだよ」とも話してくれた。 やってもやってもある部屋の掃除を「たいへんですよね」という言葉で岡田さんに言った私は、「やらされている」からなんだと落ち着いて考えてみたときに気がついた。



たぶん、自分で選び取った生き方は、たいへんなことも「やらされている」のではないから違う感覚なんだろうな、ということを想像できる。 心地よいことを続けていけば、自分の生きていきたい方向に自然になっていく。がんばることが大切だということは、今の自分はもう少し違う意味を持つ。 心地よいことをしないと、自分の生きていきたい方向がどこなのか、いつまでもわからないと今は思う。心地よいこと、自分がいきたい道にすすむことに伴う困難に向かってがんばる力を使うこと。 人間には、それほど多くのエネルギーはないはずだから、がんばる方向をしぼっていいんだと思う気持ちが整理された。
どこに向かってしぼるのか、一歩踏み出すということを選び取っていくときに、単純に自分にとって心地よいことへの直感を頼りに歩いてみたらいい。わくわくする気持ちと直感を信じてみたらいいと岡田さんから教わった。 一歩を踏み出すことに対して難しいと思うよりも、素直に自分の内にあるものに従って歩けばいいと今は思えている。



○海癒さんという大きなものに流れているもの
毎日夕方近くになると、お客様が多いと早い時はお昼を過ぎると同じくオーナーのTさんの夕食の下ごしらえの準備が始まる。私は、広々とした敷地や建物、自然のおおらかな開放的な中で体を動かして働いた日中の時間とはまた違う、海癒さんの食の豊かな雰囲気を夢のように感じていた。
大阪で自然から離れたアパートの一室に住んでいる私は、虫が自分の生活空間の中に入ってくることは苦手であり、また、自分で理解ができ手に負える範囲の空間、物の中で生活する方が安心していられるようになっていた。しかし、海癒さんは自分の手に負える範囲を大きく越えて空間が広がっていた。その中で過ごしながらはじめのうちは、自分にはこういう大きな中での生き方はとても無理だと、小さなことにばかり目を向けて少しだけ苦しくなっていたことも正直あった。
そういった自分の小さな気持ちを変えていったのは、毎日の新鮮な食の豊かな時間であった。それから、海癒さん全体に流れている生き方の空気感であり、笑顔であり、泊まられている方達との交流であり、MちゃんとZくんの二人の子ども達やご家族のような常連のMさんといった目の前の海だった気がする。そして、大きなものの中に流れているしっかりとした決まりごとがみえてくるようになるにつれて、小さなことにこだわっている自分の気持ちよりも、もっと大きなもののなかにある良さを感じるように自分が変わっていったように思う。岡田さんご夫妻が大切にしていることが、一緒に生活させていただく中で、例えば子ども達への接し方や言葉がけなどからも感じられていった。
海癒さんに流れている大きなものの中にある良さが何かは今もはっきりとはわからないが、「魅力」なのかもしれない。インターン最後の日は、朝から子ども達の運動会に一緒に連れて行ってくださった。地域のいろいろなご家族の中で、岡田さんご夫妻の雰囲気がとても私には素敵に思えた。生き方を考え、一歩踏み出した中でつくっている毎日の日常に没頭しているその生き方が、雰囲気に現れているのかもしれないと思った。その子ども達もまた、とても素敵だった。「人間的な魅力」を感じる。うまく表せていないように思うが、それが海癒さんに流れていると感じた今の私の感想のひとつだと思う。

このような経験をさせていただく機会をくださった皆さまに心より感謝致します。



私はこれから先も人間そのものについて深めながら、地域のあり方の可能性を考えてみたいと思っている。可能性と困難性、そのどちらも知りたいと思う。海癒さんのあり方とそこに暮らす地域の方々とのつながりのあり方の可能性はどうなのか。今回はそこに暮らす方々の側からは見ることはできていない。地域が活性化するということはどういうことができればよいのか、地域が疲弊しているというのはどこがどう疲弊しているのか。いろいろな角度から都会ではなく地域で暮らすことについて考えてみたいと思う。
今回、一歩踏み出した先にある世界を垣間見ることができて、心からよかったと思う。
ありがとうございました。

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