高知でふるさとインターン

2010年は高知でふるさとインターン

農産物加工、商品開発、産業振興、観光、人材育成……、
地域おこしの打ち手が満載! 中山間地域の未来を耕すプロジェクト

日時 9月11日~9月19日
場所 本山町農業公社
日程 

9月11日本山町散策、挨拶
12日棚田コンサートのスタッフ
13日稲のドライフラワー作り、しきび・さかきの収穫
14日3色ピーマンの収穫、国見山山頂見学、コンバイン体験、海洋深層水の散布、いちごようかん作り
15日稲刈り、こんにゃく作り、かぼちゃキムチづくり
16日しきびの収穫・整え作業、深夜にあゆ釣り見学
17日しいたけ農家にて農作業、いちごようかん作り、苗の配達、シイタケの佃煮作り
18日稲のドライフラワー、ドライブインで昼食、土佐赤牛見学
19日報告会&交流会

「わたしたち農ギャルになりました!」

京都から来た学生3人は、都会生活から一転、山と川、農作業に釣りと、10日間のいなか生活をとことん味わいました。そして本山町の良いところ、改善点、地域の可能性を見つけ、発表。「また帰ってきたい」と自然に口からこぼれるインターンシップとなりました。

本山町農業公社にインターンシップをしたのは、京都産業大学の女子学生3人と、高知大学院の男子学生1名。

9月12日、地域の人と一緒にイベント「棚田コンサート」に参加しました。店の手伝いや設営の手伝いを通し、地域の人とも一気に仲良くなりました。


「フランクフルトを売りました! 沢山の地域の人が買いに来てくれたんです。自然あふれる快晴の空の下でのコンサート……気持ちよかったです!」

二日目からは本山町農業公社でのインターンシップがスタートしました。三色ピーマンの収穫、海洋深層水の散布などといった農家の支援をしたりいちごようかん作り、夏いちごを使った加工食品の生産などの商品開発など、地域の農産物加工密着の日々が続きます。いちごようかんつくりは、塩の量を調節して味付けの工夫をしながら、2種類のようかんを作りました。

生まれて始めてコンバインの運転も経験!


「農ギャルになっちゃいました~!」


農作業スタイルもすっかりサマになりました。

しいたけを栽培している農家さんのお手伝いをしたり、こんにゃく作りをしているおばあさんを訪問したり、夜は交流会まで開いてくれて、地域の方と触れ合うことで、観光だけでは知ることのできない“地域の顔”と出会うことができました。


かぼちゃ作りに挑戦!!


うれっこ組合の人たちと一緒に作業をしました。

インターンシップ最終日は報告会をおこないました。
報告プレゼンのテーマは、3つ。

1つ目、本山町の良いところはどこか。
「棚田の風景の美しさに見惚れました。山をみて純粋に綺麗と思うことはまずなかったので、それは何よりの財産だと思います」
「人間関係の豊かさを感じました。上司と部下が小さい頃から知り合いで、お互いのことをよく知っていて、下の名前で呼び合っている。町を歩いていても声をかけてくれる人ばかり」
「信頼関係ができているのがとても魅力的でした」
など、自然の美しさ、人のあたたかさなどが多くあげられました。

2つ目、良くないところはどこか。
「少子高齢化であること」
「交通が不便であること」
「若者が少ないこと」など、いなかに共通する問題があげられました。

3つ目、どうすれば本山町に人がたくさん来てくれるかという課題に対しては、
「バスの本数を増やして、若者を来やすくする」
「本山町PRのパンフレットを作る」
「夏は川下りなど、季節に合わせたイベントをおこなう」
などのアイディアが出ました。

受け入れ先の大石さんからは、「今回のインターンで見てもらったものは、どれもまだ始まったばかりの事業。また皆さんから連絡をもらったり本山に来てもらったりしたときに「もうあれはなくなったんだ」と言われないように、商品化に向けて頑張ります」という言葉。

その他、地域おこし協力隊の方や、同じく農業の現場でインターンした学生からもインターンシップの活動報告があり、本山町にある可能性、あるいは農作物の販売販路の可能性について改めて考えました。

「ふるさとインターンや地域おこし協力隊といったように、外から人が本山町に来ることで、本山町民も新たな情報が入り、少しずつ輪が広がってきたように思います」
「眠っているものをうまく活かす、そんな工夫を創りだしていきたい」
そんな意見交換ができました。

その後、自家製のピザ釜で、嶺北産の野菜を使ったピザを焼いて、交流会! 秋の夜風に吹かれながら、本山町ふるさとインターンシップは幕を閉じました。

「人の温かさに触れ、自分も身近な人だけでなく周りの関わる人すべてに親切にしたい」
「自分の将来のこと、大学生活のこと、本山町の活性化のこと、自分の地元のことなど、たくさんのことを考えた10日間だった」
「また帰ってきたいと思える場所ができて嬉しいです」
「また一緒に働きたい。またお仕事をしに本山町に来ます」

インターン生たちは、本山町が第二のふるさとになったようでした。

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